2025年7月25日情報通信工学科
岩橋直人教授(情報通信工学科)が人工知能学会?汎用人工知能研究会にて招待講演を行います
2025年8月1日(金)に開催される人工知能学会?汎用人工知能研究会(第30回SIG-AGI)において、乐游棋牌_天天棋牌¥游戏下载官网情報工学部情報通信工学科(人工知能学研究室)の岩橋直人教授が招待講演を行います。本講演はオンラインでもご参加可能で、どなたでも聴講いただけますので、ぜひご参加ください。
■ 日時
2025年8月1日(金) 15:20~16:20
■ 参加申込URL
https://www.ai-gakkai.or.jp/sig-system/sigusers/add/agi/agi30
(申込締切:2025年7月30日)
■ タイトル
協力する知能:数理原理?認知特性?応用技術
■ 概要
協力は、人間に固有な最も本質的な知的能力の一つである。近年、人工知能は言語理解や推論、計画といった多くの領域で人間に匹敵する性能を示すようになってきたが、他者と意図を共有しながら柔軟に協働する能力に関しては、依然として人間が大きな優位性を保っている。
本講演では、「協力する知能」の構築に向けて、数理原理?認知特性?応用技術という三つの観点から、その構成原理と実現可能性を検討する。はじめに、力学系、統計力学、対称性の破れ、心の理論、ゲーム理論などの諸理論を基礎として、協力の数理モデルを提案し、続いて、人間の協力に関わる認知特性を明らかにする実験的研究の成果を紹介する。さらに、こうした理論的知見を応用したロボティクス、身体化マルチモーダルエージェント、対話システム、社会シミュレータにおける実装事例を取り上げ、応用の展望と今後の課題を論じる。
協力能力を備えた知能の構築は、単なるタスク遂行能力の向上にとどまらず、汎用人工知能における社会的知性の形成において中核的役割を果たすものと位置づけられる。また、AIと人間の関係性を問い直し、知能の本質に迫る新たな視点を拓く契機ともなりうる。本講演が、協調的人工知能の設計に向けた理論的?実践的知見を共有する機会となれば幸いである。
■ 研究会公式サイト
https://www.sig-agi.org/sig-agi/event/sig-agi-30