
| 授業科目名(和文) [Course]  | 
      視覚心理学 | 
| 授業科目名(英文) [Course]  | 
      Visual Perception | 
| 学部(研究科) [Faculty]  | 
      デザイン学部 | 
| 学科(専攻) [Department]  | 
      造形デザイン学科 | 
| 担当教員(○:代表教員) [Principle Instructor(○) and Instructors]  | 
      ○多屋 頼典 自室番号() | 
| 単位数 [Point(Credit)]  | 
      2単位 | 
| 対象学生 [Eligible students]  | 
      造形デザイン学科3年次生(平成24年度以前入学生) | 
| 授業概略と目標 [Course description and Objects]  | 
      目はしばしばカメラ(ないしビデオカメラ)のように外界を映しているといわれるが、目の最も大事な機能は、「あれは○だ」、「だから次に自分はどうすればよい」、といった外界の情報を私に提供することだ。白紙上の3点は点を3つ集めたものではなく三角形の頂点なのだ。「客観的な赤」などというものは存在しない。どの色も物理的には一定波長の光線である。こういう物理条件を有意味の色、形に変換して理解して、その情報を用いて生物としての私は生活しているのだ。変換が失敗して「錯視」になってしまうこともあるが、しかしこのような失敗を通して私の体が日夜作り出している「変換作業」の一部に気づくことができるのである。 | 
| 到達目標 [Learning Goal]  | 
      見えている世界は私において生じている現象であり、それは嘘ではないが誰にも同様に生じている一般的な現象であることもあればそうでないこともある。実際に調べてみると個人差の大きいことに驚く。現象の一つ一つの細部を確かめる一方で、そのような現象の成立するメカニズムも解明したい。ある位置に縦線を提示し、しばらくしてから少し離れた位置に同じ縦線を提示すると、先に提示した縦線がすっと運動して見える現象がみえる。映画は目のこのような仕組みを用いて作成されている。心理学実験でわかったいろいろな現象を利用しておもしろいデザインを作ってみませんか。 | 
| 履修上の注意 [Notes]  | 
      心理学は大学で初めて学ぶので、用語などみしらぬものが頻繁にでてくる。なるべく気をつけて説明しているが、わからない部分は放置しないでその都度質問してほしい。また教科書も用意している。初めて口頭で聞いてもわからなかったことが文字でみれば簡単にわかることもあるかもしれない。教科書も読んでください。 | 
| 授業計画とスケジュール [Course schedule]  | 
      数個のテーマを巡って、初めて聴く人にも納得できるように、できるだけ具体的な例を観察してもらい、それに基づいて説明したい。 1 心理学は主観を扱わない 「心理」や「こころ」といった基本用語の解説 2 パラダイム論 古代ギリシャの「こころ」 心身2元論と心身1元論 3 中世、ルネッサンスのこころ こころの存在場所と脳の解剖学についての議論 4 逆さ網膜像 ダ?ヴィンチとデカルト 5 イギリス経験論 先天性盲人の開眼手術 6 チョウの眼、トリの眼、哺乳類の眼、人の眼 7 眼球運動 8 運動視 9 図と地、形の知覚 10 色の知覚 11 ライトネス(灰色系)の知覚 12 錯視1 13 錯視2 14 空間の知覚 15 直感像の記憶 ビデオ、パワーポイントなどを使用して、なるべく具体的に直感的に理解してもらえるように努めます。  | 
    
| 成績評価方法と基準 [Grading policy (Evaluation)]  | 
      期末試験 70%           出席 15%      出席表での意見表明 15% | 
    
| 教科書 [Textbook]  | 
      教科書  「心理学入門」 多屋 頼典著 岡山大学出版 参考書: 授業中に指示します。  | 
    
| 自主学習ガイド及び キーワード [Self learning]  | 
      まずは教科書を読んで下さい。講義でわからない部分を放置しないで質問して下さい。 ネットで検索するといろいろ面白いデモがみつかります。  | 
    
| 開講年度 [Year of the course]  | 
      25 | 
| 備考 | 積極的な発言を希望します。 |